「計画的なコマ割り方法―パターンを覚えた!でもそのあとは?―」1
カテゴリー: テクニック
こちらの記事では【計画的なコマ割り方法】についてお話しします。
第1章 はじめに
漫画を描く人たちにとって、早く作画に入りたいのに入れない、そんな工程の一つのコマ割り。
「いつまでたってもコマ割りがうまくならない」
「コマ割りの形や基本パターンは知ってるけど…」
「毎回同じコマ割りでワンパターンなのでどうにかしたい」
など悩んでる人たちは多いはず。
そんなコマ割りの作業を、なぜ悩んでしまい、時間がかかってしまうのか紐解き
どうやったら解決できるのかまで解説します。
これがわかれば、悩む時間は短縮できると思うのでぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
第2章 コマ割りの重要性と視線誘導
まずは悩みの元であるコマ割りのことについて簡単に説明します。
「コマ割りって漫画読むためになんとなく入れなきゃいけないものでしょ?」
なんて思ってませんか?
例えば同じサイズのコマを配置したとします。
全て同じ感覚を空けて描いたものと、
漫画のコマのように上下の感覚を大きく空けたもの。
この違いだけで読者の視線の流れを物語の順番に誘導することができます。
(展開が早いバトル漫画やスポーツ漫画だと、意識的に上下のコマ感覚をより大きく空けてたりします
画面の密度が高くても読みやすくなります。)
コマ割りに悩んでる人は、漫画を描くにつれてコマ割りの難しさを知り
コマ割りが漫画の質を上げる要素だと感じているとは思いますが
ここで一度コマ割りがなぜ重要か説明します。
1:読みやすさはコマ割りが握っている
実はコマ割りが読みやすさの大部分を握っています。
ネームが漫画の面白さの肝なら、ネームの土台はコマ割りになります。
イラストでも、最初に人物の配置や背景とのバランスを考えた構図を考えると思いますが
ああいったレイアウトのようなものです。
2:漫画は読んでもらってなんぼ!
そもそも読んでもらえなければ、どんなに面白い漫画でも魅力は1ミリも伝わりません。
こんなにすごい設定とキャラ作りして資料で下調べもしたのに!と思っても
スラスラと読んで理解してもらえないと、せっかくの努力も水の泡になってしまいます。
読んでもらえるよう頑張りましょう!
3:描きたいものが決まったら、どううまく伝えるかが重要。
「ここが面白いんだ」「ここがキャラの心情を表してるんだ」
というセールスポイントがあったとしても、伝わらないといけません。
でも文字で全部伝えると、説明的すぎて読みづらいですよね?
コマ割りを効果的に使うと、文字や吹き出しでの説明を多用せず少ない情報でスッキリ伝えられます。
読者の視点を常に意識しましょう。
読者を読みにくさで消耗させてはいけません。
面白さで消耗させましょう!
【今回のポイント】
・コマ割りは読みやすさ(読者の視線誘導)の鍵
・漫画は、読んでもらうことが大事なので読みやすさも大事
・「読者に伝わるか」を常に意識しよう
いかがでしたか?
コマ割りに興味を持ってもらえたでしょうか。
漫画においてとても大事な部分なのでぜひ次回の記事も読んでもらえると嬉しいです。
次回は、良いコマ割りをするとどんな影響があるのか説明します。