『海・水面』の描き方2 【近景編】
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今回は前回に引き続き、『海・水面』の描き方の【近景編】を紹介します。
工程
3.近景の水面
さっそく近景の波の描き方を紹介します。
まず画面手前に【水紋】を描写します。
奥に行くほど一つ一つが横長の楕円形になるように注意して描写しましょう。
もし水紋に遠近感を持たせながら描くのが難しい場合は、以下のやり方がおすすめです。
①平面で水紋を描く
②①を自由変形で調整する
①平面で水紋を描く
以下の様な、水紋を上から見た状態のものを描写します。
②①を自由変形で調整する
【自由変形】を使用して遠近感を調整します。
水紋の完成です。
次に、水紋に横方向のぼかしを入れます。
【フィルター】→【ぼかし】→【ぼかし(移動)】
①角度は0度
②16pixel (距離はあまり大きな数値にしない方が良いです)
ぼかしが完了しました。
この状態だと近景と中景の波の境が目立ち浮いてしまっているため、波紋の調整をしていきます。
所々水紋を消したり、描き足したりして境目を調整しました。
次に、水面の影を描いて行きます。
水面の影を描きました。
手前ほど大きく、奥に行くほど小さく横長な形になるようにします。
※この【水面の影】を描く時は、水紋とは別の物なので、水紋を無視して描写します。
これで波の描写は完成です。
次に仕上げなど、全体を調整の工程へ進みます。
4.仕上げ
①雲を追加
雲の描き方についてはこちらの記事をご覧ください。
②海の色味や遠近感、濃淡の調整
このような感じで、オーバーレイなどを使用して海を調整します。
夏っぽくしたかったので、紺色~水色などを使用し、コントラストが強くなるようにしました。
これにて海・水面は完成です!
5.おまけ
手前部分を砂の色に変更し、水紋の落ち影を追加します。
こうすることで、砂浜と海の絵に早変わりできます。
①手前から奥に向かって、グラデーションで砂浜の色を塗る
②【水紋】→水紋ではなく【泡・白波】という事にする
③白波の影と、砂浜への落ち影を追加する
以上で海・砂浜の絵の完成です!
ここにサンゴやヤシの木などを足したらもっと夏らしい絵に。
もしくは遠景に山を描き、手前の砂浜部分を消して色味を整えれば今度は湖の絵が出来上がります。
慣れれば簡単に描けますし、『散布ブラシで描き、ぼかしの移動機能を使用する』という方法は
・土や砂浜などの地面を描写
・壁のよごれを表現
など、色々と応用の効く方法です。
是非ご活用ください!