男女の描き分け
カテゴリー: テクニック
この記事では、男女キャラの描き分けについて解説します。 ポイントを解説していきますので、最後まで読んで頂けますと幸いです。
【描き分けのポイント】
・女性キャラは描き慣れているけど、美形男性が描けない
・逆に美形男性は描けるけど、女性キャラは描けない
この悩みは、画力がある人でも抱えている悩みではないでしょうか。
女性らしさ、男性らしさの肝となるパーツの描写に気をつけると
男女の描き分けができるようになります。
まずは、男女の描き分けのポイントを解説していきます。
大きく分けて5つあります。
※参考に使用する絵は比較がしやすいよう、下記のようにしています。
・髪の毛、瞳、はほぼコピペ。
・鼻、口、眉毛、耳の位置が同じ。
■目
男性 | 女性 |
・マツゲの描写を減らす。
・耽美さを出したい場合は瞼の描写を描き込む。 |
・マツゲの描写を男性より増やす。
・化粧をしている描写を入れても良い |
■顔の輪郭
男性 | 女性 |
・頬骨やエラの描写を鋭角にする。
・顎は女性よりほんの少し太めにするだけでも それらしくなる。 ・鼻は女性より少しきっちり描くと、 性差が出やすい。 |
・全体的に柔らかく丸みを帯びた形にする。
・顎は細めにする。 ・鼻を小さく描くと、性差が出やすい。 ・唇を小さく、立体感をつけると色っぽくなる。 |
■首
男性 | 女性 |
・太めにする。
・喉仏や鎖骨にかけての骨をしっかり描く。 ・細身のキャラの場合は首は細くして 骨の描写を入れるだけでも良い。 |
・細く、柔らかな線にする。 |
■体格
男性 | 女性 |
・骨の出る場所を女性より強調する。
・女性の体の手癖が出てしまう人は、 肩幅、胸郭、腰の描写を特に気をつける。 ・華奢なキャラの場合、肩幅を女性より広めにし、 体の厚みを薄くすると筋肉や骨を盛らなくても 男性的に見える。 ・太ももは、女性より少し筋張った表現にする。 |
・男性より骨は細いものと考えて描く。
・胸郭は男性より小さく、肩幅も男性より狭い。 ・くびれは男性より上の位置を意識し、 お尻までなだらかに描く。 |
■手
男性 | 女性 |
・女性より関節を太めにする。
・体格が良い男性なら肉厚に、 細身なら肉がそげて太い関節が浮き上がるように描く。 |
・関節は男性より細い。
・つめ先の表現を柔らかくする。 |
【描けない悩みのポイント】
次に、よくある悩みのポイントの解決策を紹介します。
■美形男性キャラが描けない
悩みのポイント
①「美形」にならない
(特に優男系が描けない)
普段から女性を描くと、可愛い、色っぽい描写はできるけど
「かっこいい」が描けなくなりがちです。
ですが、女性的な描写は、うまく男性的な描写に取り込むと
魅力的な美形男性に化けることができます。
男性的に見えるポイントを押さえつつ、うまくバランスを整えていきましょう。
上の図は、女性の素体を少しいじっていった過程です。
些細な部分ですが、これだけでも中性的な男性になります。
青年の体で美形に描きたい場合は、目や鼻筋を少し女性寄りにしてみましょう。
②体格が「女性」になってしまう
女性の骨格をそのまま男性に反映してしまい
男性なのに体つきが女性、という癖がついてしまいます。
男女では骨格が違うことを忘れないようにし、
意識的に、手癖で描かないよう気をつけましょう。
■女性キャラが描けない
悩みのポイント
③ゴツい印象になってしまう
上記の女性パターンと同じで、男性の骨格で描いてしまい
失敗してしまうことが多いので、女性の骨格を意識しましょう。
特に肩幅や顎、エラ、鼻筋など、男性と同じ描写をしていないか
チェックしましょう。
④男性キャラと顔の描写があまり変わらない
女性と男性を描く際に、どこに差をつけるか決めて描写をしましょう。
例えばまつげや唇の描写の描写密度は女性の方を高くし、
まぶたや鼻筋、頬骨など立体感は男性の方の描写密度をあげる、
などして差をつけます。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
少しは男女の描き分けの参考になったでしょうか?
・顔のパーツの描写量に差をつける
・男女の骨格の違いに気をつける
この二つが特にポイントになります。
お役立ちな情報になっていれば幸いです!